2015年ラリーアメリカ表彰式
2015年全米ラリー選手権最終戦 LSPR(Lake Superior Performance Rally)優勝時の表彰セレモニー映像です。
よろしければご覧ください。

Good Bye Focus ZX3
インディアナは年が明けてから一気に寒くなり、最近は日本で言う真冬日が続いています。
家のガレージでの作業は、2013年の1月から2月にかけて、全米ラリー選手権のデビュー戦だった100Acre Wood Rallyの前に、フォーカスを一人、暗くて寒いガレージで整備していた頃を思いだします。
先週末に何とか整備を終え、新しいオーナーの元に嫁がせる用意が出来ました。
新しいオーナーは、メカニックとして、筆者と共に昨年全米ラリー選手権を戦ってくれた、Mikeです。
彼とは昨年、ラリーの準備、あるいはラリー中に一緒にいる時間が長く、沢山話をしました。
ある日、彼の身の上話を聞きました。
彼の家は兄弟が多く、裕福な家庭では無かったが、苦学の末に大学を卒業して学位を取った事、車が好きでエンジニアになりたかった事、また、ずっとレースドライバーになる事に憧れていたが、どうやって始めるか分からなかった事・・・
でも、筆者と一緒に活動した事で、昔からの夢だったレースドライバー(ラリードライバー)になるにはどうしたら良いかが見えてきた事、など・・・
話を聞いていて、何だか、昔の筆者と似ている気がしていました。
だから、もし彼が、筆者の後を受けてラリーをやりたい、と言うのであれば、車は彼に譲ってあげようと思っていました。
そして、彼は自らラリーをやる為に、ピックアップトラックとトレーラーを中古で買い、さらに彼の弟をコドライバーにする為に、ウィンスコンシン州からインディアナポリスに呼び寄せて、同居生活を始めました。
本気です。
そして先日、ついにラリーカーのオーナーになりました。
Michael Markiewics
若いアメリカ人ラリードライバーの成長と活躍を、遠く日本から見守ろうと思います。
そして何時か、彼が成長して速いドライバーになった時には、全米ラリー選手権で勝負したいと思います。
で、負けたりして(笑)

筆者とSimon、Kieran親子を繋ぎ、アメリカのラリー界に招き入れてくれた、2001年式USUK Racing フォードフォーカスZX3。
エンジンパワーは無いし、すぐに調子が悪くなるし、本当に手を焼いた車でした。
でも、この車が無ければ、何も始められなかった。
これでお別れです。
ありがとう。さようなら。
そしてMikeを宜しく。


ケンブロックの日本語
ナイスガイです。
そんな彼は日本語でブログを書いています。
彼が日本語に訳しているのかはわかりませんが、特徴的な言葉使いがなかなか楽しいブログです。
おい、ドバイ!
Hoonigan Racing
筆者は、この記事が好きです。
屁のような企画の写真!
http://www.hooniganracing.jp/2015/07/23/%E3%81%8A%E3%81%AA%E3%82%89%E3%81%AE%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%AA%EF%BC%88%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF%EF%BC%89/
そんなケン・ブロック選手が出演する、大人気のムービー、
「Ken Block's Gymkhana」
その舞台となったサンフランシスコに、今週のサンクスギビング休暇を利用して行ってきます。
楽しみです。

Mr. Kieran Wright

彼は筆者より年下ですが、ラリー中は親分肌の頼れるコドライバーです。
若いけど、60戦以上(本人談)のキャリアを持っています。WRCメキシコにも参戦経験があるそうです。
とにかく、筆者が全力で走れるよう、運転だけに集中できるようサポートしてくれます。
ラリー中の給油量の計算とか、スケジュール管理とか、タイヤのエアの管理とか、その他もろもろを全部引き受けてくれます。
その代わり頑固です。
彼の意見と筆者の意見が対立すると、説得するのに一苦労です。
でも、彼無くして、筆者のアメリカでのラリー参戦は無かったと言っても過言ではありません。
そんな彼は、ラリー中は筆者と同じく超真剣ですが、ラリー前後はお茶目で陽気なアメリカンです。

キーランは日本のポップカルチャーが好きなんですね。
アニメが好きで、アニメ専門チャンネルを契約して暇な時に見ているそうです。
という事で、どんなアニメを見ているのか聞いてみました。
答えによっては、会話が弾むこと間違いなしです。
最初に出てきた答えは、
「イニシャルD」
アメリカでも人気があるようです。
彼の親父のサイモンも好きなようで、同じイニシャルD好きを集めて、ビール飲みながら彼の家のガレージで鑑賞会やるらしいです(笑)
筆者、イニDそんなに詳しくありませんが、学生の時はアルバイト先でヤングマガジン読んでたので、ストーリーは大体分かります。
アメリカ版では、溝落としはTakumi's Gutter Technic、ガムテープデスマッチはダクトテープデスマッチって言うらしいです。
そのまんまです。
そこそこ会話を膨らませる事が出来たのに気を良くした筆者は、更に聞いてみました。
うんうん、で、次は?
「カウボーイビバップ」
?
「ラストエグザイル」
??
あと何かもう一つか二つ言ってましたが、全くわかりませんでした。
「ガンダムとか北斗の拳が好きなんだよね!」
「やっぱ水木一郎と串田アキラは最高だよな!」
「YouはShockって意味わかんね―よな!Hahaha!」
という答えを勝手に予想していた筆者は、全然付いていけず、話はそこで終了。
以降、彼がアニメの話をしなくなったのは言うまでもありません。
・・・最近のアニメに詳しい方なら、彼との話は盛り上がると思いますよ。
その他にも、J-POPが好きだそうです。
J-POPには楽しくなる音楽が多いそうな。
筆者とラリーで組むようになって、彼は彼なりに日本の事を勉強したようです。
日本語でペースノートが読めるように、ロゼッタストーンの教材を買って勉強しているとか(笑)
全然効果出てないけど。 このままのペースだとあと20年は掛かりますね。
あと、色々謎の雑学を知っています。
日本ではクリスマスにKFCに行列が出来る事を知っていて、「Super Funny」って言っていました。
何がそんなにおもろいんでしょうか。
まあ変な習慣だとは思いますけど。
ダンスダンスレボリューション(DDR)も知ってて、凄い好き、クールだって言ってました。
偶々、LSPRのラリー後懇親会の会場にDDRがあったので、2人で勝負しました(笑)
筆者、15年ぶりのDDRプレイです。
てか、何でDDR知ってるんでしょうか。
でも、アメリカで、日本人の中で一番有名な人は誰? って聞くと、「Guy Kawasaki!」
だから誰ですかそれ。
野球の川崎選手ではないみたいです。
ノースカロライナのアメリカ人からすれば、日本って随分とミステリアスな国な事でしょうね。
ラリーが終わった後、ミルウォーキーの空港まで送って行って、再会を誓って別れました。
近いうちに日本に来たいって言っていたので、その時は是非、日本の文化とラリーを見てほしいと思います。

ラリーアメリカLSPRの結果を掲載頂きました
ありがとうございます。
http://playdrive.jp/news/8509
http://www.rallyplus.net/14975
ぜひご覧ください。
車載映像も追加でいくつかアップしました。
Day1最長14.20マイルのSS4 Teepee Tower SW/NE
ノーマルミッションでも5速まで入るハイスピードコースです。
ラリー最終SSのSS15 Green Acres
トップに立って、既にセーフティリードを築いているので、べた抑えです。すみません。
全米が泣いた! 最後の歓喜の瞬間! だけ見てください(笑)
2分10秒くらいのところです。
