「最近良く聞かれる」 シリーズ ~アメリカ編~
日本に帰国してから1年半、大分ネタが溜まって来ましたので、最新版をお届けします。
・アメリカのラリーと日本のラリー、どっちがいい?
なかなか一言では言い表せないのですが、
日本では安心してラリーが出来る感じです。
飯はうまいし、言葉は通じるし、お客さんも多いし、何か不測の事態が起きても、どうにかなるし・・・
アメリカではドライバーとしての仕事以外に、色んな事に気を使いました。
ラリーの準備がとにかく大変でした。
でも、道は良いですね。
ダイナミックな3次元の起伏を持った高速フラットダートですから。
ですので、次にアメリカのラリーに出るなら、ドライバー業に集中したいですね。
・アメリカに美味しいものはあるの?
殆どありません。
海沿いに行くと、シーフードはおいしいです。
それくらいかな・・・
移民の国なので、メキシカンとかカレーとか、タイ料理とか中華とか、何でもあるにはあります。
ただ、美味しい店を見つけるのはなかなか大変です。
食事は大したことないですけど、アメリカのクラフトビールはおいしいと思います。
・アメリカではハンバーガーばかり食べてたの?
そんな事ありません。
日本人が寿司ばっかり食べますか?
ハンバーガーは3日で飽きます!(美味しいけどね)
・英語はペラペラなの?
ペラペラの基準が良くわかりませんが、普通に意思疎通は出来てました。
ただ、本気で早口でしゃべられると聞き取りが難しい。
スラングまみれの口語を話されても固まってしまいます。
そんな程度です。
今は日常生活で英語を全然使わないので、ピーク時に比べて耳とボキャブラリーが衰えています。
・アメリカってラリーは盛んなの?
いえ、全然。
アメリカはNASCARの国です。
でも、モータースポーツの人気は日本よりはるかに高いです。
有名レーサーは、野球選手やアメフト、バスケ選手と同じくらいのステイタスがあります。
・銃規制出来ると思う?
無理でしょうね。
ハンティングする人も大勢いるし、スポーツ用品店やウォルマートでも銃は買えるし、あまりにも銃が生活に浸透しているんで、ちょっと厳しいんじゃないでしょうか。
・週末は何してたの?
夏は芝刈り、冬は雪かき・・・
あとは、旅行、買い物、バーベキューとか?
団地の中にテニスコートがあるので、良くテニスをしました。
あとは、ゴルフとか、フットサルとかのDoスポーツ系と、MLBやNBLといったWatchスポーツ系です。
ドライビングトレーニングは一切出来ませんでした。
・アメリカで一番やばかった事は?
スピード違反で捕まった時ですかね。
アメリカのスピード取り締まりはめちゃくちゃ厳しいですので、舐めないほうが良いと思います。
強盗とかには会わなかったけど、一度職場に脅迫電話がかかってきましたね。
「今から銃持って乱射しに行く」って・・・
日常生活から気が抜けないのがアメリカだと思います。

帰国します
明日の朝、インディアナポリス空港を出発して、シカゴ、成田経由でセントレアまで行きます。
約5年のアメリカ駐在生活、ついに終了です。
思えば、5年間ずっとトップギアで、全力で走ってきて、気持ちがずっと張りつめっぱなし、という感じでした。
日本に着いたら、ほっと一息・・・したいところですが。。。
一息つく間もなく、家さがし、運転免許更新、JAFライセンス更新、車の購入、荷物の受け入れと整理、そして今年のラリーの準備・・・など、やることが目白押しです。
もちろん仕事もしなければなりません。
ですが、なるようにしかならないので、焦らず着実にやって行こうと思います。
5年間、「No Rally No Life in USA」をご覧いただきありがとうございました。
来週からは日本で頑張りますので、引き続き宜しくお願い致します。

送別カート大会
最後の日米決戦の舞台は、インディアナポリスのインドアカート場「Fast Time」
今まで数々の激戦が繰り広げられた場所です。
今回は三レース制。
予備予選レース、予選レース、決勝レースで争われます。
更に決勝はリバースグリッド。
混戦を極める事が予想されます。
筆者のライバルは、カートレーサーのPhilip。
先日ノースカロライナで行われた大きなインドアカート大会「King of Concrete」で優勝し、優勝賞金3000ドルをインディアナまで持ち帰ってきた、現役カートレーサーです。相手にとって不足はありません。
というか、今まで一度も勝てたことがありません(泣)
最後のチャンスだったのですが。

やっぱり勝てませんでした(泣)
※アメリカの同僚は、筆者の事を「Big Potato」というあだ名で呼びます。
予選では0.3秒差まで詰めたんですけど、レースではぶっちぎられました。
リバースグリッドなんで、筆者は後ろから3番目(つまり予選3位)からスタートしましたが、あっと言う間にPhiipには抜かれ、予選2位のMikeと数周に渡る、抜きつ抜かれつのバトルの末、何とか2位でフィニッシュ。
カートレーサーとは、前の車を追い抜く鋭さ、タイミングなどが全然違いますね。
昔は23秒台での争いだったのですが、今では22秒台を出さないと勝てなくなってしまいました。
随分みんな速くなったと思います。
という事で、表彰台に登壇。

日本で腕を磨いて、いつかPhilipを倒したいと思います。

