Ojibwe Forest Rally2014 振り返り
今回、結果的には準備を始めるのが遅すぎ、万全の状態でラリーに出場する事が出来ませんでした。
反省です。
まず、クロスギアを投入しようと考えていましたが、前のオーナーが交換してたミッション内部の部品とクロスギアが適合せず、組む事が出来ませんでした。
また、ミッションを再度組み付ける際に必要となるフォード純正部品のストックが無く、その到着を待っていた為、ミッション再組立が大幅に遅れ、車両を動かす事が出来ず。
筆者はレッキがある為に先に現地へ出発し、車をChrisとHudsonに託しました。
結局オハイオ州シンシナティを車が出発したのが木曜日の夜8時位。
ChrisとHudsonは休まず走って車を運んでくれましたが、結局指定されていた車検時間には間に合わず、技術委員長と交渉して、パルクエクスポーズの中で車検をして貰いました。
車は金曜の午後2時前に到着、そこから、Benの体に合わせてシートベルトの調整、灯火類チェック、出走前チェック、タイヤ交換など・・・
カナダから送られて来たリアダンパーの部品がFEDEXの営業所に留まっていた為、隣の州のノースダコタ州ファーゴまでBenに取りに行って貰ったものの、送られてきた部品が我々のダンパーに合わず(!)色々手を尽くしたものの、投入不可。
フロントダンパーは組み付けようとしたものの、時間が無くて入れられず。
当初の目論見では、リフレッシュしたダンパーに、クロスレシオのギアで車の戦闘力を高めてラリーに臨むはずでしたが、ノーマルミッション、ノーマルダンパーで戦う羽目になってしまいました。
結局、余裕を持った計画を立てられなかった自分の責任なのですが、この時は本当に精神的に堪えました。
今まで日本ではギリギリ成り立っていた事が、こちらでは成り立たない。
何度も何度も説明しないと伝わらない。
説明しても伝わってない。
かといって、アメリカ人の助けなしでは成り立たない。
良い経験と勉強になりました。
まあ、怪我の光明で、ノーマルダンパーでグラベルを走っても、そこそこ走れるという事も分かりました。
あくまでも、そこそこ、ですので、もうやりたくありませんが・・・
ミッションマウントが壊れた為に、土曜日朝にラリーからの撤退を決めて、15時位には現地を離れました。
行きは何度か眠くなって、途中で寝たのですが、帰りはレッドブルを飲み、ハッピーターンを食べながら走り続けました。
夜中の2時にも関わらず、シカゴで渋滞に巻き込まれたのは閉口しましたが、他は大きな渋滞や事故に遭遇することもなく、朝の5時半位に家に到着。
合計14時間半位ですね。
往復の走行距離は1700マイルでした。
車をエンジンを掛けずにトレーラーから下ろして(住宅地なので気を使います。一回怒られた)全ての荷物をガレージに入れて、最後まで付き合ってくれたChrisとキスをして別れたのが6時半くらい。
Chrisはそこからさらに2時間北東に走り、インディアナ州のワルシャウ(Warsaw)という町まで帰って行きました。
頭が下がります。
すみません、キスはしてません。
それ位の感謝と言う事で。
とりあえずその日のうちに車を洗って、ジャッキアップして、作業を開始しました。
まずは出来る事から始めます。
ミッションも再度降ろさなければいけません。
また、今回はラリーを通じて、ずっと水温が高く、オーバーヒートしていました。
だましだまし走って、何とかエンジンを壊さずに済みましたが、これも原因を探し対策しないといけません。
LSPRの時期のミシガンは結構寒いので、今回よりは冷えると思いますが。
やる事は山積みですが、不具合は出しつくしたと思うので、次回に向けて治して行く事が出来ると思います。
次回は良い状態で臨めるように、早めに準備をしなければ・・・
今回のコースですが、まず、やたらとクレストが多いです。
しかも、壁のようなクレスト、曲がりながら超えるクレストが大量にあります。
一か所、やたらと飛んでしまったジャンプがありました。
意図しないジャンプはリタイヤに直結する、大変危ない状況です。
何とかコース上に踏みとどまりましたが、危なかったです。
どれ位危なかったかと言うと、コドラが放送禁止用語を発する位危なかったです。
たぶん彼も、ここまで飛ぶとは思っていなかったのでしょう。
ギャラリーステージでの映像を貰いましたのでアップします。
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(Copyright : Mr. Scott Rains)
路面は良い所と悪い所がはっきりしていて、悪い所は極悪。
あちこちに水たまりがあって、路面は全体的に水を含んでいて柔らか目。
低速コーナーは結構掘れて轍が出来、岩が顔を出しています。
ただ、極悪路を除けば楽しく走れる道です。
さて、今回のチームクルーについて書きたいと思います。

今回コンビを組んだコドラのBenは、経験、実績共に非常に豊富なコドラです。
アメリカのトップコドライバーの一人と言っても過言ではないと思います。
2009年か2010年のラリーアメリカ2WDコドラチャンピオンだそうです。
Baja1000やダカールラリーにも参戦経験があるとか・・・
そんな人を、準備不足の車に乗せて申し訳なかったです。
最初は息が合わず、うまく走れなかったんですが、だんだん息が合ってきて、これからと言う時に終わってしまったのは残念です。
彼がラリーを終えて、メールを送って来てくれました。
あなたのドライビングは、Top Notchだったよ、だそうです。
Top Notch、聞きなれない言葉なので調べてみました。
・・・ありがたい言葉です。
覚えました。Top Notch。
そんな彼はミシガン州ペトスキーでブルワリーを営んでいます。
ペトスキーにご旅行の際は、彼のブルワリーにお立ち寄り下さい。
http://www.beardsbrewery.com/
Benちゃん、宣伝しといたよ。
ちなみに、彼は学生の頃、滋賀県マキノ町に交換留学した事があるそうです。
ペトスキー市とマキノ町は姉妹都市提携を結んでいたそうです。
マキノは琵琶湖、ペトスキーはミシガン湖のほとりにあって、スキー場がある事も共通しているから、姉妹都市になったとの事。
桜の時期に日本に渡って、10日位滞在し、京都、大阪、名古屋など行ったそうです。
素晴らしい経験だった、もう一度日本に行きたいなー、って行っていました。
ラリーをやりにおいでよ、って言っておきましたので、何時か観光ついでにラリーしに日本に来るかもしれません。
彼とは初対面で、ラリーの前までは全く面識がありませんでしたが、彼から日本の話を聞かされるとは・・・
不思議なものです。
帰り際に、日本で一番売れているビールを渡しておきました。(スーパードライ)
感想を聞いてみたいと思います。
サービスクルーチーフのChrisは元職場の同僚。
今は転職して別の会社に居ます。
筆者のラリーアメリカデビュー戦、2013年100Acre Woods Rallyにも来てくれました。
彼と日本に出張した時に交わした約束である、Futoshiがラリーに出るときはHelpするよ、を2度も守ってくれました。
彼がいなければ、筆者はラリーアメリカに出る事が出来ませんでした。
感謝しかありません。
次回LSPRは、彼の誕生日らしく、行くことが出来ないと言っていました。
残念ですが、仕方がないです。
アメリカ人にとって、自分と家族の誕生日は、絶対に、どんな事があっても家族と過ごす日ですから・・・
もう一人のHudsonは、現職場の同僚です。
トラビス・パストラーナの大ファンらしく、パルクエクスポーズでサイン待ちの列に並んでました。
顔はいかついですが、かわいいやつです(笑)
次回はケン・ブロックのサインを貰いたいそうです。
まあ、ラリーに付いてきてくれるなら、理由がどうでも構いませんが。
筆者のサインではダメらしいです(笑)
漢字で書いてあげるのに・・・
2人とも、ラリーの雰囲気を、自分の仕事を楽しんでくれているようで、本当に良かったです。
こういう仲間、繋がりをもっと拡げていければ、また、お互いに良い影響を与えられれば良いと思います。
そして、日本からわざわざ、何十時間も掛けて、ミネソタのど田舎まで来て下さった、武田社長とご子息のKazuki君。
本当に感謝です。
情けないところしか見せられず、残念です。
次回のラリー、LSPR(Lake Superior Performance Rally)は、全米選手権クラスにエントリーします。
今度こそ、全力で走れるように準備し、ベストリザルトを獲りたいと思います。
ご声援よろしくお願い致します。

Ojibwe Forest Rally Day1
Ojibwe Forest Rallyが終わりました。
出走前、いや、先週からずっと車の準備がうまくいかず、一時は出走すら危ぶまれる状態でした。
クロスミッションも結局入れられず、ダンパーも送られてきた部品に問題があって取り付けられなかったり、
そもそも車の到着が遅れに遅れたり、すべてにおいてうまくいかない状態にありました。
しかしながら、チーム全員の必死の努力により、なんとかラリーをスタートできる状態に出来、無事に車検に合格して、出走する事が出来ました。

初コンビとなるBenのコドライビングは正確ですが、お互い息が合わないところがありました。
少しずつ修正していって、このまま走り切れればDay2はもう少しペースを上げられるかな、と思いました。

しかし、残念ながら、サービス直後のSS8で、異常な振動とギア抜けが発生。
SS8は走り切ったものの、これ以上の続行は不可能と判断し、リタイヤしました。
トランスミッションマウントのブラケットが折れていました。

翌朝、部品を外し、サービスにスペアパーツを探しに行ってもらいましたが、近辺にはスペアがなく、Day2の出走を断念しました。
応援してくださった皆様、ありがとうございました。
道がかなりラフだった事、一度予想以上に大きくジャンプしてしまった事などから、ストレスがかかってしまったのかも知れません。原因は今後調べたいと思います。
今回は何から何まで、計画通りに進まない、思うようにならない事ばかりで、本当に大変でした。
完走して順位がつけば、それも報われるのですが、それもなく、かなりへこんでます。
今年のラリーアメリカは最終戦を残すのみとなりましたが、もう一回ねじを巻き直して、でも、自分一人で出来ることは限られているから、もっと多くのアメリカ人を巻き込んで、準備していきたいと思います。
引き続き、ご声援のほどどうぞよろしくお願い致します。
Thank you Ben, Chris, Hudson, Kazuki-kun, and Takeda-san!


Ojibwe Forest Rally Day0
途中即効で眠くなって1回睡眠休憩。
シカゴで大渋滞にはまって1時間半くらいロス。
ミネアポリスを過ぎてどうしようもなく眠くなり、サービスエリアで1時間仮眠。
そんなこんなで、現地ホテルに着いたのが朝の6時20分。
7時過ぎにはBenと待ち合わせしてレキに出発。
ま、ラリーでは良くある事で、日本でもアメリカでもやってることは一緒です。
全然成長していないってことで。
途中シカゴを通ったので、日系マーケット(ミツワ)に寄って、眠気防止のために日本のものを買い込みました。
助六とハッピーターンを食べながらひたすら走り続けます。


今回宿泊するモーテル。
目の前にはデトロイト湖が広がっています。


今回のレキ車。
コドライバーのBenの車。フォードフォーカス、5MT。AT大国のアメリカにあって、かなり希少なMT車。

道はこんな感じ。

例年はフラットでスムースな道らしいのですが、今年は冷夏と雨の影響で、道がガタガタ、岩ゴロゴロ。
数か所ひどいところがあります。
あと、やたらとクレストが多いです。
多分、今まで私が経験したラリーの中で一番テクニカルな道だと思います。
明日もやることが一杯です。

Ojibwe Forest Rally参戦への道 出発前夜
車はまだ作業が完了していません。
Fordのトランスミッション純正部品がやっとコロラド州で見つかり、それが届くのを待っている状態。
ですので、車のピックアップと運搬はアメリカ人クルー、クリスとハドソンに任せ、筆者は木曜朝から始まるレッキ参画の為、単独で現地に向かいます。
現地でベンと合流してレッキを行います。
自分のスケジューリングの甘さからアメリカ人サポートメンバーに苦労を掛けてしまい、自責の念にかられています。
せっかくベンが組んでくれたアクションプランも見直しです。
そんな状況の中でも、今は筆者が考えた最善策に沿ってやるしかないし、そのように彼らに動いて貰うしかありません。
彼らを信じるしかありません。
ともかく、明日の午後、インディアナを出発しミネソタ州デトロイトレイクスに向かいます。
ラリーウイークの始まりです。

Ojibwe Forest Rally参戦への道 その5
彼には色々世話になりっぱなしです。
いつもありがとう。
彼は酒が大好きなんで、SAKEを渡しておきました!

これにラリーカーを乗せて、ミネソタまでトラックで牽引します。
オーバーホールに出していたダンパーは、依然マレーシアから部品が来ないものの・・・(怒)
とりあえず1台分に必要な部品はかき集めてくれたようで、我々の泊まるホテルに直送してもらいました。
サービスのChrisに電話して貰って、状況を確認。
リヤダンパーのロアブッシュを我々で圧入しなければならないらしい・・・
Chrisは、問題ナイヨ!って言っていますが、さて、どうなる事やら。
とにかく、ダンパーは何とかなりそうなのですが、
オハイオのレーシングガレージに預けたラリー車が帰って来ません(涙)
ミッション内部の工事がまだ終わっていない模様。
フォードの純正部品待ちだとか・・・
いよいよヤバくなってきました・・・
こんな状態でラリーに行けるのか?
出発は明後日なんですが・・・
でも、段取りしたのは全て筆者なんで、彼らを信頼して待つしかありませんね。。。

Ojibwe Forest Rally参戦への道 その4
忙しいです。
まず、ラリーウィークの行動段どりについてですが、新コドライバー、Benさんとメールでやり取りしてます。
ラリーウィークの行動計画を作ってシェアしてくれました。
かなりしっかり作ってくれていますので、ここは任せてしまいましょう。
ラリーアメリカではラリーカーでのレッキが認められていません。
レッキは通常一回のみ(ワンパスレッキ)
今回、レッキでは彼の車を借りられる事になりました。
彼の家はミシガン州ペトスキ(Petoskey)にありますが、そこから車に乗って来てくれる事になりました。
我々よりも近いはずですが、それでも12時間くらい掛る模様・・・アメリカは広大ですわ。
レッキが終わって車検さえ済んでしまえば、後は楽になります。
走れば良いだけですから。
次、現地までの移動の段どりです。
今回、車両運搬及び備品運搬に使用するピックアップトラックは、サービスクルーチーフのChrisに借ります。
彼がまた借りしているトラックなので、残念ながら有料です(涙)
まあ、レンタカー屋に借りるよりは随分安いですけど。
今までと同様、ラリーカーをトレーラーに乗せて、それをピックアップトラックで引っ張るのですが、トレーラーは私の同僚から借りる事になっています。
筆者の家と彼の家は1時間以上離れているのですが、来週の仕事終りに、彼が筆者の家まで別のトラックで引っ張って持ってきてくれる事になりました。
トレーラーは無料で借用です・・・大変助かります。
彼は酒好きなので、トレーラー借用の対価として、チョーヤの梅酒を渡しておきました(笑)
Chrisはインディアナ州の北の方に住んでいるので、出発当日、筆者の家までトラックで来てくれます。
筆者ともう一名のサービス、Hudsonは、我々の職場から別々に筆者の家に向かいます。
そこで借りたトレーラーをトラックに繋げて、車を乗せて出発、という段どりになります。
書くと簡単ですが、実際段取りするのは大変です。
ラリーを熟知しているメンバーを連れていくのではないので・・・
ただ、ラリーを知らない人でも、サービスに来て楽しいと思ってくれれば、次に繋がるし、次は彼らも更に成長して、言わなくても何が必要か分かってくれるでしょう。
そうすれば筆者ももっとドライバー業に専念できるようになるでしょう。
ラリーはチームの総合力を試されるスポーツですからね。
次、車の段取りです。
オーバーホールに出したラリー用ダンパーはまだ帰ってきません。
週末、車を動かす用事があるので、ダンパーを付けないと動かせません。
仕方が無いので、転がし用ダンパーを近所のO'reilly Auto Partsで買ってきました。

アメリカに住んでて感じる事ですが、アメリカには、車の部品を自分で買って来て、自分で直す、といったDIY文化が日本以上にあるようで、よって、多くの町にカーパーツショップが沢山あります。
個人商店以外に、全国チェーン店だと、AutoZoneとか、O'reillyとか、NAPAとか。
何処のお店でも、部品の在庫が結構豊富のようです。
大体レジカウンターの直ぐ後ろに倉庫があって、そこに在庫が一杯ストックされてます。
前回のラリーで、出走前にトラブルが見つかって、フォーカスのフロントダンパーマウントを現地で買って交換したのですが、辺境のミシガン州Houghtonでも、カーパーツショップが3つか4つあって、フォーカスのフロントアッパーマウントなんて、通常なさそうな部品でも在庫で置いてある事に驚きました。
フォーカスは人気車種だったから、というのもあると思いますが。
今回もO'reillyに買いに行ったら、ダンパー前後在庫あり。
フロントダンパーアッセンブリーが110ドル、リヤダンパーアッセンブリーは20ドル!
何か、やたらと安い気がします。
Monroe製だから、そんなおかしなメーカーじゃないはず。
と言う事で、ダンパーをとっとと装着。
アッパーマウントラバーもボロボロだったんで、新品に交換します。
リヤダンパーロアのトレーリングアーム側取り付け部ねじ山がガッツリ潰れているといった、さすがに40戦以上ラリーに出ているだけある時限爆弾の修正に余分な時間を要しましたが、やっと走れるようになりました。
次に、先日入手したクロスギアを装着して貰いに、信頼できるガレージに車を預けます。
ここまで辿り着くのも紆余曲折ありました。
人の紹介から、とあるガレージに一旦依頼を受けて貰えたものの、急に断られてしまい、その後何社かのレーシングガレージにメールを送って、 ようやく交渉成立したガレージに車を預けます。
場所はインディアナの隣の州、オハイオのシンシナティ郊外です。
本当は直接車を手渡しする予定だったのですが、車のトラブルで出発が遅れ、予定の時間に着けなかったのですが、HPで公開されている開店時間内には着きました。
しかし、既に店は閉まっていました。電話も繋がりません。
あちゃー・・・
仕方がないので、鍵はガレージに投げ込んで、車は施錠して駐車場に置いて、メールを送って帰ってきました。
ま、このようなボタンの掛け違い?は、割とアメリカでは良くある事です。最近慣れて来ました。

本日連絡があり、車を受け取ったので作業に入ったとの事。
車の問題があれば知らせてくれる事にもなっています。
一度、プロの目で車の状態を見てもらいましょう。
と、まあ、こんな感じで、バタバタとやっております。
とりあえず今週は車が無いので、今ある工具や備品の整理、ヘルメットとかのレース用品の準備、タイヤの組み付け、あとはブログの更新(笑) などなどをやろうと思います。
車が返ってくるタイミングでラリー用ダンパーが戻ってきていれば良いのですが・・・今一番の気がかりです。

Ojibwe Forest Rally参戦への道 その3
さて、現在少しずつOjibwe Forest Rallyの準備を進めています。
進めてはいるものの、簡単には進まないのが海外の大変さ。
・トラブルその1
エントリー完了後、当初予定していたコドライバー、Kieran Wright氏が急きょ乗れなくなりました。
メールで連絡がありました。
・・・
・・・
一瞬、目の前が真っ暗に・・・
急ぎ別のコドライバーを紹介して貰い、経歴を好意的に見て貰えたようで、了解を取り付けました。
と言う事で、今回は新コンビで出場します。
Benjamin Slocum氏が今回の筆者のコドライバーを務めます。
多分、レッキの日が初対面になると思います。
さて、どうなることやら・・・
車の準備状況ですが、
ダンパー一式を外してオーバーホールに送付しました。
全部のダンパーからオイル漏れしてました。
リヤダンパーのピロボールはガタガタ。マウントブッシュはボロボロで、交換要。
前回のラリーでリアの挙動がやたらピーキー且つ限界が低かったのですが、これが原因かも。
一言でいうと、全てのダンパーが終わってました。
英語で言うと、All of dampers were the end. でしょうか。
アメリカでも、ダンパーが終わってる、っていうんですかね?
ダンパーはHotbitsといってマレーシアのメーカーです。
車を買った時から付いていました。
日本では全くと言っていいほど見た事がないメーカーですが、割とアメリカでは良く見ます。
前後共に別タンク式で、伸び側縮み側の減衰力が調整出来ます。
ミシガンにアメリカでのディストリビューターがある事を突き止めて、そこでオーバーホールをやって貰う事になりました。
・トラブルその2
オーバーホールに出したダンパーが、待てど暮らせど返ってきません。
マレーシアから部品を取り寄せる案件が発生した為、当初の予測より時間が掛っています。
しかもマレーシアがハリラヤだから時間がかかるとのこと。
ハリラヤ?
調べてみたら、マレーシアのお盆のようなものらしいです。
まさかアメリカでマレーシアの影響を受けることになるとは・・・
ラリー前に終われば良いのですが・・・


その他、ドライブシャフトはOK。 ブレーキパッドもOK。
ブレーキパッドは前回同様、BRIGさんに作って頂いたパッドを使用します。
サスペンションをリフレッシュしたときに、どういうマッチングになるか再度確認します。
タイヤ到着。

今回もDMACKタイヤです。
新しいコンパウンドが発売されたとの事なので、それを試してみます。
あとはタイヤの組み込み(これが厄介・・・DMACKタイヤは滅茶苦茶硬いので大変)
クロスギアの組み込み
ダンパー付けてアライメント調整
油脂類交換 などなど・・・
事務的な手続きの方ですが、
ラリーアメリカライセンスの更新も完了しました
ライセンスプレートと保険の更新も完了
消火器点検実施完了
サービススタッフ確保完了
トラックとカーキャリアの確保完了
ホテル予約済み
お仕事のお休み承認済み
車の方は来週が山ですね。
あとは、ラリー前にサービスとの打ち合わせもしなければ。
やることが多数あって、同時進行をさせています。
依頼先に電話できっちり伝える自信も会話スキルも無いので、専らメール書いてやり取りしてます。
毎日毎日メールばっかり書いてます。
足利義昭か!
という位、メールをあちこちに送ってます。
仕事でもそうですが、口頭だけだと、そんなの聞いてないとか、知らないとか言われかねないので、記録に残しておくのが大事です。
色々と鍛えられます。
まあ、もっと早くから動けば良いだけだったのかもしれませんが・・・

Ojibwe Forest Rally参戦への道 その2
今回のラリーの全容が分かりました。
Ojibwe Forest Rally
今回、我々クルーは諸事情により、Regional Championshipにエントリーしました。
と言う事で、2600cc以下無過給2WD車によって争われる、
G2クラス
にエントリーしています。
Regional Championshipは、National Championshipの全行程を2つのラリーに分け、
それぞれ、
Paul Bunyan's Ride
10000 Lakes Rally
の2つのラリーとして争われます。
Rally America Central Regional Championshipの中の1戦となります。
我々は両方のラリーにエントリーしています。
木曜日にレキ・車検のあと、National Championship組はSSS(スーパースペシャルステージ)を2本こなしますが、 我々Regional組は金曜日から競技がスタートします。
Detroit Lakesのダウンタウンで15時からパルクエクスポーズの後、1号車は16時半にスタート。
我々は17時位でしょうか。
SSを7本、66.4マイルこなしてDay1終了。
日没は20時半(!)位なので、半分くらいはナイトステージです。
土曜日は本ラリー最長の21.5マイルのSSを2本含む、トータルSS距離70マイルの戦いです。
21.5マイルのSS12とSS14は、今まで経験したラリーの中で最も長い距離のステージになります。
21.5マイルですから、34kmですか。長いですね。
土曜日の20時位に、Detroit Lakesにゴールします。
2日間の合計SS距離は136マイル(約218km)で、全日本ラリー最長のラリー北海道並みです。
今回はアメリカ人2名、日本人2名の心強いバックアップを頂ける予定になっています。
我々アメリカ組は水曜日から移動を開始し、13時間以上の移動を経て、日付が変わった木曜深夜に現地入りする予定です。 日本組は一足早く、水曜夕方から夜にかけて現地入りする計画です。
インディアナポリスからのルートはこんな感じ。
いつもの事ですが、アメリカではちょっとした事が大変です。
今回も、かなりバタバタしています。
理想と現実のギャップが大きく、ストレスが溜まります。
開き直るしかない・・・
自分と車の持てるポテンシャルを100%発揮し、優勝を目指して頑張りたいと思います。
本ブログをご覧の世界中の皆様のご声援を頂けますよう、宜しくお願い致します。

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