ホルモン in USA
新鮮な魚の刺身、安くてうまいB級グルメ、サシの入った牛肉、おいしいラーメン、などなど・・・
こちらでは(インディアナの田舎では)なかなか食べられないものばかりです。
恋しい食べ物の一つに、
「ホルモン」
があります。
アメリカではホルモンは滅多に見かけません。
スーパーにも普通おいてませんし、レストランにもありません。
韓国人経営の焼き肉屋で、ミノがあるかないかといったところです。
線路のガード下の煙たいホルモン焼き屋で、ワンカップを片手に七輪でホルモンを食べる・・・といった大人の嗜みが大好きな筆者としては、ホルモンがアメリカで食べられないのは非常に苦痛、ストレスフルな毎日を送っておりました。
そして先日、その我慢が限界を超えました。
レストランにないなら、自分でさばいて食うちゃる!!
とは言っても、自分で牛とか豚をシメるわけにはいかないので、購入ルートを探すことに。
すると、アジア系の大きなスーパーマーケットにホルモンがあるとの情報を入手。
ここまで来たら、行動あるのみ。
インディアナポリスの西の外れ、インディアナポリススピードウェイにほど近い「サラガインターナショナルグローサリー」でホルモンを購入し、さっそくさばきます。
購入したのは、
豚の腸 4ドル弱
豚の胃 4ドル弱
豚のコブクロ 2.5ドル×3パック
まずは腸から・・・
直腸が6本ほどパックされてました。
ぬめりが全然とれず、めっちゃくちゃ洗いました。1時間近く洗っただろうか・・・

そして胃。
胃が丸ごとパックされてました。
これは割ときれい。ただ、固くてなかなか切れねえ・・・

最後にコブクロ。
これが一番臭くてグロかった。
ホルモン焼きが嫌いになりそうなレベルの臭いとグロさでした・・・
あまりにグロいので写真はなし。
昔、旭川で食べた塩ホルモンのように、生のままでタレに漬け込んで焼いて食べようと思いましたが、あまりに臭いのでコブクロと腸は生での調理を断念し、ゆでることに・・・
格闘すること3時間余り、ようやく下ごしらえが完了し、塩だれに漬け込んで塩ホルモンにします。
コブクロは、半分を焼き用に、半分を名古屋の名店「台湾料理の味仙」の名物コブクロ風にしました。

そして、いざ実食!
アメリカでホルモン焼きを食べるためだけの為に、日本からわざわざ持参した(笑)七輪で炭火焼です。

味は・・・
うん、いける。
だが、日本の焼き肉屋で食べるホルモンの方が断然うまい。
という、至極当たり前の結論を確認するという、残念な結果に終わりました。
あ、でも味仙風コブクロは結構旨かった。特に漬け込み3日目がグッドでした。
また食べたいのですが、生コブクロをさばくのは、あまりやりたくないなあ・・・
いつもおいしい焼き肉を提供してくれる、日本の焼き肉屋さんに感謝。

2回目のインディ500観戦記
Indy500観戦記 2011
第99回 インディ500を観戦してきました。
一言でいうと、素晴らしいレースでした。
楽しかった!
当初は観戦予定ではなかったんです。
偶然インディ500の予選タダ券を頂く事が出来、先週の土曜に予選を見に行ったのですが、現地に着いた瞬間になんと雨で順延が決定。ついてない・・・
翌日曜日、行こうか行くまいか迷ったのですが、家族全員で予選を見に行くことにしました。
で、予選を見に行ったところ、すっかり気持ちが盛り上がってしまい、インディ500決勝も見に行くことに決定。
家族はというと・・・うるさいので、もういいとの事・・・
開催1週間前という事で、チケットの入手が危ぶまれましたが、アメリカの公認ダフ屋サイトである、
「StubHub」
でチケットを物色し、購入。
前回はTurn3の席で、レースの盛り上がりや一体感に欠ける感じだったので、今回は絶対ホームストレートそばを取ろうと思い、良い場所の席を、良い値段で買えるよう探すこと3日、Turn1、Bスタンド(ホームストレートエンド)の席が買えたので購入!
定価より45ドルほど高めでした・・・やむなし。

9時前に自宅を出発し、9時半くらいにインディアナポリススピードウェイの正門前の道に到着。ひどい渋滞で一向に車が進まないので、正門(南側)からではなく北側からアクセスするよう、いったん引き返して進路を変更。結果、そちらの方が空いていました。
サーキットの周りには民家の敷地を有料駐車場にしている家がいっぱいありますが、我々もサーキット北の民家の駐車場に車を停めて(5ドルでした)そこから歩く事30分程度でサーキットに到着です。
サーキットにはクーラーボックスと、缶ビールは持ち込みOK。(ビンはダメ)
とても太っ腹?なイベントです。
以前と同じく、インフィールドでは多くの観客?酔っ払い?がテントを張ってどんちゃん騒ぎをしています。ちょっと様子を見に行くことにしました。
今年も盛り上がってます。筆者の同僚、友人も大勢ここでどんちゃんやってます。レースはほとんど見ていない人たちです(笑)あちこちでバーベキューをやって、ビールを飲んで、音楽をかけて、みんな楽しんでます。
レースといっても色んな楽しみ方があるという事を、彼らの観戦スタイルは教えてくれます。


同僚のヘクターが居たので写真を。

そんな事をしている間にスタート30分前。急いでTurn1のBスタンドに向かいます。
遠いこと・・・歩いた歩いた。
値段が高いだけあってとてもいい席です。屋根もついてて、レーススタートして直ぐに日陰になりました。
スタート前のセレモニーも全部見れました。
ただ、もう少し上の方だったら更に良かったですね。
隣の席の兄ちゃんに、「誰が勝って欲しい?」と聞かれたので、「タクマサトーだよ」と返したら、「イエーイ!」とフィストバンプを求められました(笑)琢磨がお気に入りらしい。でも一番好きなのはレイホールだとか。


そしてスタート。200周、500マイルの長丁場です。
日本期待の佐藤琢磨選手は、他車と絡んで1週目で壁にヒット・・・あー。
でも、車を直して2周遅れでレース復帰。
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350㎞/hでTurn 1に突っ込んでくるインディカーの迫力は凄いです。
また、席が大型モニターの前なので、レース展開が分かりやすく、全然飽きません。
ピット作業も間近で見ることができました。
めちゃくちゃ良い席!
とは言っても、ずっとレースを見てると疲れるので、適当に買い食いをしたり、

インフィールドのホンダブースに行ってみたり、買い物したりして過ごします。

残り50周を切った所で席に戻り、ゴールを見届けました。
最後の30周くらいのトップ争いは面白かったですね。
佐藤琢磨選手も粘って追い上げて完走13位。
という事で、すっかりインディ500を満喫してきました。
今年も30万人くらい観客が来たそうです。
本当に素晴らしい、インディアナ州が世界に誇るスーパービッグイベントだと思います。
また、アメリカにおけるモータースポーツの浸透っぷりが羨ましいです。
なんせ99回目ですからね。歴史が違います。
本当に行って良かった。

アメリカでのラリー振り返り
今年の参戦にあたって色んな人たちにプレゼンをしています。
過去の歴史を振り返って、自分がどういった経緯を辿って今に至っているか、説明しています。
うまくいくと信じています。
以前、アメリカに赴任してからラリー参戦に至るまでの経緯を、プレイドライブさんに掲載頂きました。
プレイドライブとは、合同会社サンクさん発行のモータースポーツ雑誌です。
2013年5月号に3ページ分載っています。記事は筆者が書いています。
まだ見ていない方はバックナンバーをぜひ買ってください。

プレゼンでは、自分はどういう人間なのか、どういった経歴を持っているのか、何をしたいのかを相手に分かって貰わなければなりません。ですので、過去を振り返りながらまとめ資料を作っています。
今日は、紙面の関係で雑誌に書けなかったことも含めて、もう一度アメリカでラリーに参戦するまでの経緯を振り返る記事を書きたいと思います。そういう気分なので(笑)
2011年4月にアメリカ赴任して、半年くらいはこちらでの生活基盤固めに専念していました。
2011年終わり位から少しづつ準備を始めて、2013年に全米ラリー選手権(ラリーアメリカ)に参戦開始することができました。
駐在に行く前は、色んな人に、「アメリカってラリーやってるの?」って言われた事を思い出します。
現に、日本ではほぼアメリカのラリー情報はゼロでした。
ネット検索しても殆どヒットしない、そんな状態から始まりました。
こちらに来て、誰も知り合いも友達もいない中、少しずつ手がかりをつかんで行って、色んな人にメール送って・・・で、メール返信してくれない人もいっぱいいましたが・・・そんな中で何人かのラリーストとコンタクトが取れて、色々教えて貰いました。
手がかりを求めて、インディカーのイベントにも行ったりしましたね。

絶対的な英語力の不足も痛感しました。
でも、誰も助けてくれる人はいません。
自分がコンタクトを取って、自分で調べて、環境を整えていくしかありませんでした。
語学力を伸ばしたい、英語を覚えたいという皆様、近道はありませんよ。
英語はすぐに出来るようにはなりません。日々の努力あるのみです。
どこでラリーが行われているかを調べて・・・
どんなラリーでどんなルールかを調べて・・・
これに約半年くらい掛かりましたかね。
仕事も含めて、英文をひたすら読んで、ひたすら英語のメールを書いていたので、今では英語のメールを読むのも書くのも大分早くなりました。
で、やっと次に、車をどうするか考えました。
調べた結果、松・竹・梅プランがある事が分かりました。
松・・・ラリーカーを借りて走る。
アメリカのメイン州にチームオニールモータースポーツという、フォードフィエスタR2をアメリカで走らせている会社があります。そこにメールを送って、マネージャーのマーチンを紹介してもらって、フィエスタR2を借りる交渉をしました。
提示されたのは、ラリーアメリカ参戦1戦あたり当時のレートで約150万円。
もちろん、フィエスタR2は欧州のラリーでも非常に多く走っていて戦闘力のある車なので、一度乗ってみたいし魅力的なオファーではあるものの、チームの場所も家から遠く離れているし、練習もできないし、お金も掛かるしで、最初のステップとしてはちょっと無理があったので断念。
http://teamoneil.com/
竹・・・ラリー車を作って走る
ベースとなる車を買ってきて、ラリー装備を付ける。
ただ、時間的な問題もあり、自分で出来ない作業などを誰が請け負ってくれるのかわからず、日本のようにショップさんにお任せ、という事も出来ず(そんなショップがアメリカにあるのかすら分からず)実現可能性が不透明のため却下。
梅・・・中古ラリー車を買って走る
日本でもそうですが、最初は中古ラリー車を買って走るのが一番現実的という判断で、梅プランをチョイスしました。
で、中古ラリー車情報サイトを探し続けて半年くらい?
1台の中古車を見かけ、その中古車のオーナーの戦歴や、車載映像を見ました。
アメリカラリー界の「梅宮辰夫」こと、Simon Wright氏との出会いです。
彼とのメールでのやり取りが始まり、一度実車を見て、試乗させて欲しいとお願いし、2012年の11月にノースカロライナ州ローリーまで車で片道11時間掛けて一人で行き、試乗をして・・・で、このチャンスを逃すとまた当分ラリー出場が遠のくと思い、半ばエイヤーで車を買う決心をして(笑)
2013年1月に、車の引き取りに再度ノースカロライナまで一人で行って、売買契約をして、ラリー車をけん引キャリアに乗せてピックアップしてきました。この時けん引車を初めて運転しました。今思えばめっちゃリスキーなことやってます(笑)

その後、任意保険を契約して、集めた書類やSimonから受け継いだ書類を持って、引き取りから1週間後に最寄りのBMV
(日本でいう免許センターみたいな所)に車を持ち込んで、正式に車両登録し、ラリー車が遂に私のものになりました。
次にコドライバーを決めて、参戦イベントを決めて、サービスメカニックを集める作業です。
まずはコドライバー。
当然アメリカにコドラの知り合いなんかいませんでした。日本から呼ぼうかともちょっと思いましたが、ドラ、コドラ両方がラリーアメリカ初心者じゃあ、ラリーにならんなあ、という事で断念。
たまたまSimonの息子がコドライバーもやっているとのことだったので、もう即決です。即交渉。
私のアメリカでのファーストコドライバー、Kieranとの出会いですね。
Kieran、最初はかなり?ちょっと?タカビーな感じでした(笑)
お前ラリー出来んの?みたいな。
最初は乗ってやるからお金払えって言われました。後から、やっぱり要らないって言ってきましたけど。
まあ、仕方が無いですよね。いくら日本の実績があると言っても、アメリカでの実績はゼロ。
ルーキーからのスタートですから。
日本人メジャーリーガーだって、MLB来たらルーキー扱い。インディカーもそう。仕方ない。

コドライバーの次はサービスを決めないといけません。
会社の元同僚、Chris Davisと話をして、何とか話を付けてきてくれることになりました。
ちなみに彼はラリーメカなんてやった事ありません。ラリーのラの字も知りません。
ラリーとは、から説明しなければならず大変でした。
出場イベントは、Rally America 2013の第2戦「Rally In The 100 Acre Wood」に決めました。
イベントが決まったら、次はエントリーをして、 ライセンスを取ることが必要。
が、筆者のFIA国際C級ライセンスだけじゃダメなようで、Rally Americaに出場する為のライセンスを取得する必要がありました。どうやったら貰えるの、と聞くと、自分の今までの日本での実績を纏めてラリーアメリカ事務局に送付して電話しろ、との事・・・
エクセルにイベント日時とラリー名、出走台数、SS距離と結果を纏めて、ライセンス発給経費を添えて、ライセンス発行を申し込みました。 結構な手間でした。
数週間後に、ライセンスが無事発給されたとの連絡がありました。
エントリーはラリーアメリカのホームページから申しこむようになっていて、全部英語なのでこれもまたちょっと大変。
Kieranに(メールで)教えて貰いながらやりました。
ここまで来るのに、さらに数か月掛かりましたかね・・・
次にラリー前の車の準備をして、足らない工具は買ってきて、でも工具が何処に売っているかわからんからまた聞いて、
問題がある箇所、調整が必要な個所を洗い出して、で、部品が必要ってなっても何処で売っているかわからんのでまた聞いて・・・ ひゃー、めんどくせー。
その次は、自分で車をメンテするのですが、何せフォード車なんて弄った事ありません。
よってサービスマニュアルが頼りです。サービスマニュアルはSimonから貰ったのですが、当然ながら全て英語で書かれています。 しかもトルクやオイルの量など、単位がSI単位では無く、アメリカ独自の単位(クォートとか、ポンドとか・・・)で書かれています。 それらをいちいち解読せねばなりませんでした。
なんでアメリカってこんな単位使ってるんですかね・・・
SimonやKieranは遠くに住んでいるので、不明な点を聞く事は出来ますが、何かを頼むのは無理です。
サービスのChrisも車で約1時間離れた所に住んでいますので、どうしても一人でやらなければなりません。

そんな感じで少しづつやってきて、やっと本番です。
全米ラリー選手権は200㎞を超える距離のSSを走るのですが、準備の大変さに比べたら、ラリーを走るのなんて全然楽。
2013年にKieranと2回出て、2014年はKieranの代わりにBenと1回出ました。
2014年はもうちょっとうまくやりたかったんですけど、力が足らずに不本意な体制でしか出来ませんでした。

今まで一人で頑張ってやってきて、少しずつ協力してくれる人が増えてきて、今年はさらに多くの人を巻き込んで出来たらと思っています。
また、今まで変な気負いがありました。
俺は日本での選手権保持者だから、恥ずかしい走りは出来ない、結果を出したい・・・みたいな感じです。
それを思う事自体は悪くないと思うのですが、現実と理想のギャップが激しくて、ラリーに出ても心の底から楽しめなかったりしました。
今年は原点に戻って、まずは楽しむことを第一に、その上で結果を求めていくスタンスでやれたらと思います。
海外でラリーするのってそれだけで大変。ましてや優勝なんて快挙もいい所です。
それだけ大変な事をやっているという事を念頭に置いて、肩の力をちょっと抜いて、今年のラリーに挑もうと思っています。
いずれにしても、今年の計画は大詰めです。
自分の考えた事通りに事が進むよう、あとひと踏ん張り頑張りたいと思います。

ハーフマラソン完走しました
筆者にとって新しいチャレンジでしたが、何とかやり遂げました。
スタート地点は家から歩いて行けるくらいの場所にあります。
ガイスト湖という湖の上にかかっている橋の手前がスタート地点です。
朝6時半に現地到着。小雨交じり。


アメリカ国歌斉唱があって、朝7時にいよいよスタートです。

湖沿いの景色を見ながら走ります。


6キロくらいで膝が痛くて走れなくなってきました。
膝が痛くない走法を色々試した結果、競歩のように走る「ケツプリ走法」が有効と判明。
顔は鬼の形相、しかしケツプリプリ走法の日本人が、ゴールを目指して走ります。
ゴールが果てしなく遠く感じる。


ガクッとペースが落ちました。
もうケツプリ走法すらできない・・・膝が痛い・・・



ここまで来たら、這ってでも完走するのみです。

もうすぐゴール!

「グリコ」でゴールしようと思いましたが、痛くて足が上がらず、王選手756号ホームラン!のポーズになってしまいましたが・・・とにかくゴール!完走!辛かった!
ゴールで一緒に走った会社の同僚の方々が待っててくれました!ありがとう!

タイムは2時間54分38秒でした。1225人中1199番目。
めっちゃ遅いけど、今の筆者の実力はこんなもんです。

本当に辛かったけど、何とか完走できました。
膝が痛くなったのは、症状的にどうやらランナー膝というやつのようです。
膝まわりと腰まわりをもうちょっと鍛えて、もう一度挑戦してみたいと思います。

明日はハーフマラソンです
練習を積んで体調は万全・・・
と言いたいところですが、3週間ほど前に腰を痛め、暫くは歩くのも困難な状態になりました。
2年ぶり4回目の急性腰痛です。
ようやく今週、痛みが取れて走れるようになった感じです。
ですので、ほとんど練習できていません。
今までの貯金を(あるのか?)切り崩して明日は走ります。
本日ゼッケンを家の近所にある受付場所(病院)に取りに行ってきました。



初めてのことなので、マラソン前の体調の整え方なんてわかりませんが、
とりあえず米は腹いっぱい食べました。
炭水化物チャージ完了。
靴も買いました。ミズノのWAVE RIDER 17です。
安売りしてて定価より大分安く買えました。
日本人はやっぱり日本製の靴が合いますね。

明日は朝から雨予報ですが、ウエット路面は結構得意だったりします。
えっ、ラリーじゃない?
はあ、雨か。
という事で人生初ハーフマラソン、頑張ります。

全日本ラリー選手権久万高原ラリー イベント解説
観戦情報はこちらの大会公式サイトをご覧ください。
http://www2.odn.ne.jp/mac/index.html
全日本ラリー全体の観戦ガイドはこちらをご覧ください。
http://www.jrca.gr.jp/3834
2011年からはグラベルイベントでしたが、今年は5年ぶりにターマック戦になります。
チャレンジングでタフなイベントなので、走りがいがあって筆者は好きなラリーです。
このラリーでいろんな経験をしました。
視界ゼロの霧の中を走ったり・・・
エンジンブローでリタイヤしたり・・・
FD2シビック投入初戦で車検が通らず突貫で直したり・・・
コドラと二人熱中症で体調不良になりながら、気力を振り絞って走って優勝したり・・・
記憶の中に強く残っています。
さて、このイベントのツボを紹介していきます。
一言で言うと、このラリーは非常にタフです。
いくつもの「怖さ」がクルーを苦しめます。
1.ブレーキが効かなくなってきて怖い
筆者が経験した中でも3本の指に入るタフなSSが、Day1の「美川リバース」と「大川嶺」の連続するSSです。
リバースとは逆走の意味で、林道をどちらから走るかを区別する為にこのような呼び方をしています。
美川リバースと大川嶺は、全日本ラリーでも屈指の「ブレーキに厳しい」SSだと思います。
美川も大川嶺も、直線と高速コーナーの後にタイトコーナー、というリズムをもったSSです。
高い車速からのフルブレーキが多くなり、ブレーキ温度が上がります。
しかもSSの距離が長いのでブレーキに負荷が掛かります。
美川リバースを走り終えて、ブレーキがアツアツになった所で、直ぐに「大川嶺」を走ります。
この大川嶺も、ブレーキには非常に厳しいです。
前半は登りですが、後半は急な下りで、ブレーキが更にアツアツになります。
ブレーキが熱を持つと、ブレーキがだんだん効かなくなってきます。
これをブレーキフェードと言います。
また、ブレーキを動かしている油の温度が上がって沸騰してしまい、油の中に気泡が入ってしまい、
ブレーキペダルがフカフカになります。これをベーパーロックといいます。
マシンはフェードやベーパーロックが起きないように万全に整備されていますが、ブレーキを酷使するので、フレッシュな状態に対してブレーキの性能は徐々にSS中に下がってきます。
ブレーキそのものの性能も当然問われますが、SS走行中にフェードやベーパーロックを起こして、ブレーキ性能が落ちてきた後でも、ドライバーが如何にそれをカバーするかが、重要なポイントです。
ちなみに、当時筆者が使用していたBRIGさんのブレーキパッドは、このような厳しい環境下で、かつ、重いFD2シビックでも最後までブレーキ無交換のままで耐えて安定した性能を発揮し、筆者に勝利をもたらしてくれました。
2.標高が高くて怖い
標高の高さは、人にとっても車にとっても過酷な環境です。
標高が1000mから1500m位の所でラリーが行われるので、平地とは酸素濃度が違います。
酸素濃度が低くなるとエンジンパワーが出なくなります。
また、単純に高い所は怖い。筆者だけかもしれませんが。
3.谷が深くて怖い
林道は山の稜線沿いに設置されています。つまり片側は山側で片側は谷側。
四国の谷の特徴かもしれませんが、とにかく谷が深いです。
久万高原ラリーの急峻な谷は、はっきり言って怖いです。
コドライバーも怖いと思います。
コドライバーとの信頼関係、ペースノートの精度でもって、この怖さを払しょくして走ります。
クルーの総合力、チームワークが問われるタフなラリーだと思います。
4.天候が変わり易くて怖い
標高が高くて海にも近い為か、非常に天候が変わり易いです。
SS毎に天候が違う、SSの中でも雨が降っている所と止んでいる所がある、という事は良くあります。
霧も非常に良く発生します。
2006年にこのラリーに出場した時は、雲の中に辺り一面がすっぽり入ってしまい、殆ど視界ゼロでした。
深い霧の中で、急峻な谷のSSを走る・・・いやー怖かったなー。
よって、山の天候を読む情報力と、タイヤチョイスも勝敗を分けるポイントかと思います。
5.路面が比較的荒れており、且つ路面に泥が出るので怖い
全日本のターマックラリーの中では舗装は荒れている方だと思います。
路面の凹凸だけでなく、道に苔が生えていたり、水が流れていたり、グレーチング(山からの湧水や雨水を流す為の溝)が道を横切っていたりと、 テクニカルなコースです。
また、舗装されていない部分(砂利の部分)がコーナーの内側にある所が多いです。
ドライバーは最短距離を走りたいので、内側のタイヤをここに入れて走ったりします。
これをインカットと言います。
インカットすると、路面に泥や砂が一杯掻き出されて、非常に滑る事があります。
どれくらい泥が出ていてどれくらい滑るかは、そのコーナーに行かないとわかりません。
咄嗟の判断力、マシンコントロールが問われる部分です。
このような状況の中で、美川リバースと大川嶺をDay1で2ループする訳ですが、Day1を終えて誰が優勝争いに残れるかが見どころかと思います。
SS距離が100kmを超えているのでポイント係数は1.2。
上記のとおり難しいラリーなのでリタイヤ率も高め。
今シーズンの流れを占う重要な一戦になると思います。
観戦に行かれる皆様は、当日の天候をチェックして、天候急変や気温急変に備えた服装装備で行かれる事をお勧め致します。筆者の地元である東海地方の話で恐縮ですが、標高1500mと言えば伊吹山や御在所岳より高いです。
でも、天気が良いと最高に眺めが良くて気持ちがいいです。
特に大川嶺周辺は本当に眺めが良くて絶景です!(四国カルストというそうです)
美川スキー場までの道は途中狭いところも多いので、スピード控えめで安全運転でお越し頂ければと思います。
以上役に立たないイベント解説と観戦情報でした。
あ、唐津の時にもお知らせしましたが、もう一回言いますと、
・エントラントリスト
・アイテナリー(行程表、時間割・・・特別規則書の中にあります)
をお持ちいただき、
・SS速報
を携帯で見ることができるようにしておくと、ラリーの流れと選手のタイムが分かって更に楽しめると思います。

初 レース参戦します
「Geist Half Marathon」
に参戦が決定しました!
ハーフマラソンの部に参戦します。
人生初のハーフマラソン。5㎞以上の距離を走るのは多分、中学生の時以来。
かなりのビッグチャレンジですが、やり遂げたいと思います。
今季初戦、頑張ってきます!
※ラリー参戦計画のほうはもう少々お待ちください・・・

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