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帰国します

今日はアメリカでの最終出社日でした。

明日の朝、インディアナポリス空港を出発して、シカゴ、成田経由でセントレアまで行きます。

約5年のアメリカ駐在生活、ついに終了です。

思えば、5年間ずっとトップギアで、全力で走ってきて、気持ちがずっと張りつめっぱなし、という感じでした。

日本に着いたら、ほっと一息・・・したいところですが。。。

一息つく間もなく、家さがし、運転免許更新、JAFライセンス更新、車の購入、荷物の受け入れと整理、そして今年のラリーの準備・・・など、やることが目白押しです。

もちろん仕事もしなければなりません。

ですが、なるようにしかならないので、焦らず着実にやって行こうと思います。


5年間、「No Rally No Life in USA」をご覧いただきありがとうございました。

来週からは日本で頑張りますので、引き続き宜しくお願い致します。
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家を引き払いました

インディアナポリス郊外のフィッシャーズ市にある、約5年間住んだ家を引き払いました。

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辛い思い出の一杯詰まった、筆者の汗と涙と車の油がしみ込んだガレージも、物が無くなりました。

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いよいよ帰国秒読みです。



送別会・・・

1月は毎週のように送別会がありました。

いやー、飲んだ飲んだ。


あっ、そうそう。

飲み会で1個、新しい、すぐに使える単語を覚えましたよ。


Puke.
ピューク。


意味は調べてみてください。

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撮影 Yama-3



Good Bye Focus ZX3

毎週のように送別会があり、引っ越しの準備も大詰めで忙しい日々を送っておりますが、並行して2014年まで使用した、2001年式フォードフォーカスZX3ラリーカーの売却調整、納車整備も行っていました。

インディアナは年が明けてから一気に寒くなり、最近は日本で言う真冬日が続いています。
家のガレージでの作業は、2013年の1月から2月にかけて、全米ラリー選手権のデビュー戦だった100Acre Wood Rallyの前に、フォーカスを一人、暗くて寒いガレージで整備していた頃を思いだします。

先週末に何とか整備を終え、新しいオーナーの元に嫁がせる用意が出来ました。
新しいオーナーは、メカニックとして、筆者と共に昨年全米ラリー選手権を戦ってくれた、Mikeです。


彼とは昨年、ラリーの準備、あるいはラリー中に一緒にいる時間が長く、沢山話をしました。
ある日、彼の身の上話を聞きました。


彼の家は兄弟が多く、裕福な家庭では無かったが、苦学の末に大学を卒業して学位を取った事、車が好きでエンジニアになりたかった事、また、ずっとレースドライバーになる事に憧れていたが、どうやって始めるか分からなかった事・・・

でも、筆者と一緒に活動した事で、昔からの夢だったレースドライバー(ラリードライバー)になるにはどうしたら良いかが見えてきた事、など・・・


話を聞いていて、何だか、昔の筆者と似ている気がしていました。

だから、もし彼が、筆者の後を受けてラリーをやりたい、と言うのであれば、車は彼に譲ってあげようと思っていました。

そして、彼は自らラリーをやる為に、ピックアップトラックとトレーラーを中古で買い、さらに彼の弟をコドライバーにする為に、ウィンスコンシン州からインディアナポリスに呼び寄せて、同居生活を始めました。

本気です。

そして先日、ついにラリーカーのオーナーになりました。


Michael Markiewics


若いアメリカ人ラリードライバーの成長と活躍を、遠く日本から見守ろうと思います。

そして何時か、彼が成長して速いドライバーになった時には、全米ラリー選手権で勝負したいと思います。

で、負けたりして(笑)
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筆者とSimon、Kieran親子を繋ぎ、アメリカのラリー界に招き入れてくれた、2001年式USUK Racing フォードフォーカスZX3。

エンジンパワーは無いし、すぐに調子が悪くなるし、本当に手を焼いた車でした。
でも、この車が無ければ、何も始められなかった。

これでお別れです。
ありがとう。さようなら。

そしてMikeを宜しく。
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送別カート大会

筆者の職場の有志が、カート場を貸切にして、送別カート大会を開いてくれました。

最後の日米決戦の舞台は、インディアナポリスのインドアカート場「Fast Time」

今まで数々の激戦が繰り広げられた場所です。

今回は三レース制。

予備予選レース、予選レース、決勝レースで争われます。
更に決勝はリバースグリッド。
混戦を極める事が予想されます。

筆者のライバルは、カートレーサーのPhilip。
先日ノースカロライナで行われた大きなインドアカート大会「King of Concrete」で優勝し、優勝賞金3000ドルをインディアナまで持ち帰ってきた、現役カートレーサーです。相手にとって不足はありません。
というか、今まで一度も勝てたことがありません(泣)

最後のチャンスだったのですが。
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やっぱり勝てませんでした(泣)

※アメリカの同僚は、筆者の事を「Big Potato」というあだ名で呼びます。

予選では0.3秒差まで詰めたんですけど、レースではぶっちぎられました。
リバースグリッドなんで、筆者は後ろから3番目(つまり予選3位)からスタートしましたが、あっと言う間にPhiipには抜かれ、予選2位のMikeと数周に渡る、抜きつ抜かれつのバトルの末、何とか2位でフィニッシュ。
カートレーサーとは、前の車を追い抜く鋭さ、タイミングなどが全然違いますね。

昔は23秒台での争いだったのですが、今では22秒台を出さないと勝てなくなってしまいました。
随分みんな速くなったと思います。

という事で、表彰台に登壇。
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日本で腕を磨いて、いつかPhilipを倒したいと思います。
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アメリカ南部の旅 その2(サバンナ~チャールストン)

12月29日にサバンナを後にし、大西洋岸の古都チャールストンに行きました。

チャールストンは、かつて奴隷貿易と綿花栽培でとても栄えた場所です。
チャールストン郊外にはプランテーションが保存されていて、見学する事ができます。
筆者一行はブーンプランテーションに行きました。
奴隷制度時代の生生しい資料が保存されています。
こちらが母屋で、
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こちらが奴隷小屋です。
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チャールストン郊外には、もう一つ見どころがあります。
第二次世界大戦で実戦投入されていた、空母ヨークタウン(CV-10)が保存されています。
空母の内部、飛行甲板、艦橋などを見ることが出来ます。
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キャプテンの椅子にも座れます。
かつて日本と戦ったアメリカの海軍司令官もここに座って戦闘指揮をしたんでしょうね。
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ヨークタウンの戦績です。
大日本帝国海軍の戦艦大和や、空母瑞鶴などを沈めたとあります。
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チャールストンの町並みはこんな感じ。
ヨーロッパ風の石畳と、カラフルな家が並び、非常にきれいな街です。
日本ではあまり馴染みがない街ですが、アメリカでは不変の人気があり、アメリカの旅行専門誌でも、2014年の世界で2番目に良い観光地に選ばれたとのことです。

http://tabit.jp/archives/4674

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街のシンボルの噴水です。パイナップルのような形をしています。
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街の中心にあるシティマーケットです。
麻細工などが多く売られています。
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アメリカ南部3か所をまわり、12月31日に再び北上。12時間ほどかけてインディアナの自宅に帰りました。


今年は暖冬という事もあり、南部に居る時は半そで短パンでも良い位の気温(25度位)でしたが、ノースカロライナのあたりから寒くなり、ケンタッキーからインディアナのあたりでは完全に冬の気温となりました。

こんな感じでアメリカ駐在生活最後の長期旅行も無事に終了しました。

アメリカ南部の旅 その1(アトランタ~サバンナ)

昨年のクリスマスシャットダウンで、アメリカ南部の歴史的地区を巡る旅に行ってきました。

12月25日に自宅を出発し一路南下。
アトランタに2泊し、ジョージア水族館と、コカコーラ博物館、アトランタ郊外のストーンマウンテン公園に行きました。
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27日に更に南下し、大西洋岸に向かいます。
歴史的町並みのある、ジョージア州サバンナに2泊しました。
リバーストリートという所に歴史的な景観が保存されていて、綿花と奴隷貿易で栄えた南北戦争以前に思いを馳せる事ができます。

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ちょっと足を延ばして大西洋岸のビーチ、タイビーアイランドも行きました。
真冬なので泳げませんが、それでも気温は23度くらいあって暖かかったです。
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その2へ続く。

新旧シビックの話

筆者の仕事関連の話題で恐縮ですが、昨年9月中旬に、北米で10代目ホンダシビックが発表になりました。

筆者がこちらに赴任してから今まで、開発や品質熟成に携わってきた車が世に出た訳です。
こちらでは、日本で担当していた仕事の領域より広い領域の取り纏めを担当させて貰い、随分勉強になりました。
苦労した分、今回の10代目シビックは、筆者にとって感慨深いモデルになりました。

先日、そのシビックが北米カーオブザイヤーを受賞したとの知らせが入りました。
関係者の一人としてとても嬉しく思います。


仕事でもラリーでも、ホンダシビックと縁が深いのですが、

改めて、筆者の所有/ラリーでドライブしてきたシビック(時々インテグラ)の走りのモデルを古い順に並べると、

・クイントインテグラ
・シビックSiR (EF9)
・シビックSiR-2 (EG6)
・シビックSiR (EK4)
・インテグラType R (DC2 96 Spec)
・シビックType R (EK9)
・シビックType R (FD2)
・シビックSi (FA5)

歴代シビック(時々インテグラ)を8台!乗り継いできたようです。

レース界では、シビックの名手を、「シビック使い」 「シビック乗り」 なんて言いますが、
自分、そろそろ、シビック使い名乗っていいっすか?


えっ、まだ早い?
はい、そうですね。すみません。


子供の頃は、シビックって好きな車でも何でもなかったんですが。

昔の話で大変恐縮ですが、筆者が中学生位の頃、日曜日の深夜に「モーターランド2」という番組が放送されていました。
日曜の深夜は「モーターランド2」を見た後で「中央競馬ダイジェスト」を見て、その後F1を見て、月曜日は寝不足で登校、 というのが筆者の定番の生活でした。

モーターランド2では、当時のGroup Aというカテゴリーのレースが良く放送されていました。
エンジンの大排気量クラスと、中排気量クラス、小排気量クラスがあって、大と中はそれぞれスカイラインGT-RとBMW M3のワンメイク状態。 唯一異なる車種が競っていたのが小排気量クラスで、トヨタカローラレビンとホンダシビックが戦っていました。

レビンの方がクーペボディでカッコよく、筆者は好きだったのですが、レースになると、お世辞にもカッコいいとは言えない(と当時は思った) シビックの方が優勢で、当時の筆者はレビンが勝てず悔しかったのを覚えています。
はっきり言って、シビックは敵でした(笑)

時は流れ、まさか大人になって筆者がシビックを乗り継ぐ事になるとは、そしてシビックでカローラレビンと全日本ラリーで戦うとは、当時思っても見ませんでした。
人生わからないものです。

そんなシビックやインテグラですが、全日本ラリーでは昨年も、EK9シビックタイプRや、DC2インテグラタイプR、といった10年以上前の車がJN-5クラスで活躍していましたが、今年からは規則が変わり、製造終了後10年を過ぎた車は、全日本ラリーの選手権クラスを走れなくなりました。

よって、三菱ミラージュやトヨタカローラレビン等と同じく、全日本ラリーの”10年規制”によって、多くのラリーストに愛されたEK9シビックやDC2インテグラ、勿論EK4やEG6といったシビック達も、昨年をもって全日本ラリーから引退。

あれっ、ひょっとして、DC5インテグラタイプRやEP3シビックタイプRも今年はNG?


・・・とても残念ですが、これも時代の流れかもしれません。


そういえば先日、新型シビックType Rが発表になりましたね。

歴代のシビック(時々インテグラ)をラリーでドライブしてきた筆者としては、今度のシビックType Rも気になる存在です。
2リットルターボで310馬力の前輪駆動車・・・

とりあえず一度乗ってみたいです。

NFLを観戦してきました

今、アメリカはフットボール(アメフト)シーズンの盛り上がりが最高潮です。

今週末にカレッジフットボールのチャンピオンシップファイナルが行われます。
また、NFLもレギュラーシーズンを終え、スーパーボール進出を掛けたプレーオフが始まります。

という事で、この盛り上がりに便乗する為(笑)、また、アメリカ生活で恐らく最後のチャンスと言う事もあり、新年早々、地元のNFLチーム、インディアナポリスコルツの試合を観戦してきました。
スタジアムはダウンタウンの中にある、ルーカスオイルスタジアムです。



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年間試合数が少ない為、NFLのチケットは高額ですが、今回はこんなに近くで、
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見れるわけもなく、
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階段とスロープを登ること5分ほど・・・
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庶民はここから観戦致します。
スタンドの勾配が急なので、前の客の頭が視界に入ることはなく、試合全体が良く見えます。


試合のほうは、コルツが勝って最終戦を締めくくり、とりあえずみんな満足。


アメリカに来て、随分多くのスポーツ観戦をしてきました。

インディ500 2011
マイナーリーグ3A 野球観戦 2011
MLB観戦 シンシナティレッズ2011
インディカーシリーズ ミドオハイオ2011
競馬 チャーチルダウンズ
NFL インディアナポリスコルツ 2011
NBA インディアナペイサーズ 2012
MLB シカゴホワイトソックス 2012
MLB ミルウォーキーブルワーズ 2012
カナディアンラリーチャンピオンシップ 2012
インディ500予選 2013
MLB ピッツバーグパイレーツ 2013
NFL プレーオフ 2014
3A マイナーリーグ 野球観戦2014
MLB シンシナティレッズ 2014
サッカー観戦 2015
インディ500 2015
MLBとサッカー 2015
MLB シカゴカブス 2015

・・・めちゃくちゃ行ってるな。
記事にしてないやつも含めたら、もうちょっとありそうです。

アメリカのスポーツ観戦スタイルには随分と影響を受け、感化されました。

アメリカのスポーツ観戦とは、とにかく心から「楽しむ」事です。
アメリカは多文化多民族の国なので、楽しみ方は千差万別だと思いますが、とにかく皆、Enjoyしています。
試合やレースを席でじっと見ていない人、試合中もスタンド裏のコンコースでずっと立ち話している人、大勢います。
仲間としゃべる、テールゲートパーティをする、試合をじっくり見る、ビールを飲む・・・
色んなスタイルで楽しんでいます。
特に、インディ500で、観客の3分の1くらいは「レースを殆ど見ていない」のにはびっくりしました(笑)
テントを張って、ビールを飲みながらバーベキューをしたり、音楽を聴いて踊ったり、日光浴をしたり・・・こんな風に楽しめるのだな、と、感心してしまいました。
こういった、多彩な楽しみ方をしている面は、参考になる部分があると思います。


NFLもそうですが、競技場の盛り上げ方も上手です。
音楽や映像、スタジアムDJのアナウンスや客煽り、観客も参加するイベント(キスカムやスポンサー提供のミニゲームなど)をプレーの切れ目やイニングの合間に沢山入れてきます。


でも、日本の野球やサッカーの応援スタイルも良いものだと思います。
筆者の周りのアメリカ人は、日本に出張に行くと野球観戦に良く行っているようですが、日本の応援スタイルがかなり気に入っているようです。確かに一糸乱れぬ統率のとれた応援は、アメリカのめいめいが騒ぐスタイルとは対極にあるかもしれません。


でも、アメリカではどのイベントでも国歌斉唱があって、その時は場が引き締まって、スタジアムが一体になるんですよね。


統率のとれた応援をする日本、めいめいが騒ぐけど国家斉唱セレモニーではビシッと一体になるアメリカ。
文化の違いが見て取れますね。
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日本に帰ったら、日本のプロスポーツも色々観戦に行こうと思っています。

2016年 あけましておめでとうございます

皆様、あけましておめでとうございます。

今年も「No Rally, No Life」をどうぞよろしくお願い致します。


今年は日本に帰国し、日本での生活を再スタートさせる年となります。
アメリカのいい所、素晴らしいものを一杯知ることが出来たアメリカでの5年間でしたが、やはり筆者は日本人なので、日本が住みよいし、日本の素晴らしい所も色々再認識出来たので、以前とは違う感覚で日本での生活を楽しめる・・・そんな気がしています。

もちろん今年もラリーに出場する計画です。

アメリカのラリーは、何事も初体験、スリリングでチャレンジングな経験でした。
ただ、アメリカは国土が広すぎるので、自分の周りで、ラリーに理解ある人に巡り合える可能性が少ないです。
特にインディアナ州は、アメリカ中西部の大平原帯のため、ラリーは全く盛んではなく、大変でした。
それを考えれば、国土が狭くて、あちこちにラリーショップやレースショップがあって、ラリーがそこらじゅうで開催されていて、お金を払えば(しかもそれほど高くない)自分の車で走らせて貰える場所が一杯ある日本は、個人でラリーをやるにはホント恵まれた環境だと思います。

アメリカで経験した「ラリーに出場する大変さ」を踏まえて、日本で再びラリーに出場するとどう感じるか、また違った感覚でラリーが出来ると思います。

日本で走れるのは楽しみです。
ポジティブな感情しかありません。

いつかアメリカで、今度は全米選手権の最高峰クラスで優勝したい、デビッド・ヒギンスやケン・ブロックをやっつけたい、という思いはありますが、それは今後の目標に、大事にとっておきます。
そうなれるように、まずは日本で、今一度腕を磨きたい、そう考えています。


今年も頑張りますので、引き続きご声援のほどよろしくお願い致します。


そして今日は筆者の誕生日でした。
また一つ年を取ってしまって、嫌ですね。