FD2シビックのセッティング その5

その4の続きです。


2008年の全日本ラリー京都ラウンドを終え、長いインターバルの間に、

先日述べた、キャンバー角やブッシュのテストと平行して、
フロントスプリングも色々テストしました。


経験上、スプリングはレートだけでなく、メーカーや自由長などでも、
フィーリングがかなり異なります。


ダンパーはバネの特性に合わせてセッティングしていく感じです。


内径φ65、自由長200mmで、メーカーの異なる12~16キロのバネを、
1キロ刻みでテストした結果、12キロが良いのではとの結論に達しました。
(この時は…)


また、アクセルに対するLSDの反応を上げる為、イニシャルトルクをUP。

FMSC吉野ヶ里ラリーに向けて、準備万端、のはずでした。


・2008年FMSC吉野ヶ里ラリー(FD2シビック3戦目)



→どアンダー(笑)
やってしまいました・・・
本番に優るテストは無いと再認識。(結果:JN-3クラス2位、総合は13位くらい)


という事で、次戦までの間に、

・スプリングは元に戻す(14キロ)

・ダンパーストロークを伸ばす
(不整路面・コーナーでのトラクション抜け対策)

に加え、ダンパーの減衰力大幅変更をエナペタルさんに行なって頂きました。

200808121232000.jpg   200809271323000.jpg

左:旧 右:新

リバウンドストロークが大幅に増え、接地性、トラクションが向上しました。

ヘルパースプリングは検討した結果、クスコさんの2キロのものを選択しました。
やはりラリー車は足が長い方が良いようです。

また、前後ダンパー減衰力の変更により、足がしなやかに動くようになりました。
コーナーでの安心感が増え、操舵に対しリニアに反応するようになってきました。



200809061130000.jpg

サスと並行して、フロントブレーキパッドの開発も進めていましたが、
BRIGさんのご協力により、非常に良いものが出来上がりました。

FD2シビックは重い(ガス満タンで1300kg位)のでブレーキ負荷が高く、
走行風による冷却がレースほど期待できないラリーでは、ブレーキフェードし易いです。

BRIGさんに作って頂いたパッドは、効き、コントロール性、耐フェード性、などの
性能のバランスが絶妙です。安心してブレーキが踏めるようになりました。


エナペタルさんもBRIGさんも、筆者からの聞き取り+αだけで要望に応えて頂き、
かつ、非常に良いものを造って頂けました。流石プロフェッショナルです。


と、このようにかなりシビックは煮詰まってきたところで、
次のラリー「ハイランドマスターズ」を迎えました。


・2008年ラリーハイランドマスターズ(FD2シビック4戦目)



→JN-3クラス初優勝(総合5位)

まだ完ぺきに仕上がったとは言えないものの、車の動きがずいぶん良くなりました。
前戦FMSCラリー時と車載映像を比べると、差が分かりやすいと思います。
(余談ですが、コ・ドライバーズシートも進化しています)


但し、このラリーはハイスピードで道幅の広いSSが主体でした。
幅の狭い、曲がりくねった「純日本的」林道でのポテンシャルはまだ未知数。

新城ラリーは何度も出場していますので、道の状況は筆者も大体想像できます。

という事で、曲がりくねった狭く滑りやすいコースが主体の、次戦「新城ラリー2008」が、
FD2シビックの「進化」の「真価」を問われる一戦となりました。


シャレじゃないですよ。


ここまで書くのに4日要しました・・・
文才の無さを感じます。


という事で、つづく。

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