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LSPR参戦について

今日は一日中、頭がガンガン痛い日でした。


今回、ラリーアメリカ最終戦参戦に向けて準備をして参りましたが、車両準備がうまくいかず、 筆者の思いと現実とはかけ離れており、参戦する事に意義を見いだせなくなりました。

よって、今回の参戦は見送る事としました。

コドライバーのキーラン、サービスクルーになる予定だったミシガン工科大学のケニーとドリュー、
日本から来て下さる予定だったRS.TAKEDAの武田社長とコウザキフォトサービスの光崎さん、
お世話になったプレイドライブ編集部さん、そしていつも応援して下さる皆様には大変申し訳ないです。
全て私の能力が足らないが故の事です。



昨年2度完走しリザルトが残った事を踏まえ、今年は車両を更に速くして、SS距離200km以上のラリーアメリカのステージで戦える、競える事を目指して行動してきました。

ダンパーを全てリフレッシュしたり、クロスミッションを搭載しようとした試みは、昨年の実戦経験から、コンペティティブになる為にはやらなければならないアップデートでした。
その上で、ドライバーが全力を出して走った時に、どんなリザルトになるかを見たかった。

ですから、前回のラリーの前からずっと、クロスミッションとダンパーだけは、最低限アップデートしようと行動してきました。
前のラリーにはミッションのアップデートが間に合わなかったので(当初はラリー前の1週間で出来る、と先方に言われていたのですが) ラリーが終わってからすぐにミッションを自宅で降ろし、他のスペアミッションと合わせて、片道2時間かけてシンシナティのレースショップまで持って行きました。
1か月以上あればさすがに大丈夫かと。

しかしながら、先週末ようやく戻ってきたミッションは何のアップデートも施されていませんでした。
フォーカスのMTX75トランスミッション用として売られているクロスギアが、筆者のMTX75ミッションに組めないとの事でした。
こんな馬鹿げた話はありません。
組み付けをお願いしていたショップは色々トライをしてくれたそうですが・・・それでも時間がかかり過ぎです。
もっと速く結論を出して貰えたら、別の策も考えられたのですが、それも時間不足で不可能になりました。
それでも、この結論が導けただけでもマシかもしれません。
今回依頼したレースショップに辿りつくまで、2件ギアの組み込みを断られてますから。

クロスギアのメーカーにどうなってんの?と確認したら、えっ、そうなの?的な回答・・・
でもリファンドには応じないって・・・フザケンナ。

とにかく、ミッションが帰って来た時点で筆者に出来た事は、至急ミッションを搭載して、車の準備を進める事です。
ミッション搭載時に発生した色んな問題を潰し、残った不具合は改善する為の段どりを考え計画をしながら、何とか昨日、ミッションを載せ全ての補機類を付け、 エンジンが掛けられる所まで持ってきました。

次にダンパーを組み付けようとした所、オーバーホールして戻ってきたばかりのダンパーからオイル漏れが発生・・・
滲みなんてレベルではなく、オイルがダラダラ滴ってきます。
ダンパーを預けて既に3カ月位経ち、前回のラリーには不手際が重なって投入出来ずノーマルダンパーで走る事になり、やっと、やっと帰って来たダンパーが、走行する前にオイル漏れ・・・

もう言葉が出なくなりました。

ラリーは一歩間違えば危険を伴います。
ラリーアメリカのコースはハイスピードでジャンプも多数あり、非常にテクニカルなコースです。
車に対する要求値は高いものが求められます。
準備不足の車でクラッシュを起こして、万一コドライバーに怪我でもさせたら・・・考えたくもない。
ラリードライバーはコドライバーの命を預かる訳です。
コドライバーのキーランは、準備不足の車に乗る事を嫌がります(どんなコドラでもそうだと思いますが)
その分、ラリー中は常にプロフェッショナルで居てくれます。
そういった信頼関係があって、初めてラリーが成立すると思います。

前回、ノーマルダンパーで走らなければならなくなったとき、前回コドラを受けてくれたベンには、本当に申し訳なくて、胸が張り裂けそうでした。
彼の人柄なのか、彼は恨みごと一つ言いませんでしたが、心の中では絶対ムカついているでしょう。
言葉の問題で本音の心の通い合いがないから分からないだけでしょう。
例えば筆者がラリー北海道にコドラで出て、ドライバーがノーマルサスの車を持ってきたら、カチンと来ますよね。

そういった事をまた繰り返すのか、と思うと、出走に向かう気持ちが湧いてきませんでした。
走りたくないのか、と言われれば走りたいですが、ただひたすら完走を目指す、それも準備不足の車を使って・・・
それを受け入れる事が出来ませんでした。

ラリーで戦う為の体制を築くのもドライバーの能力の一部です。
ラリーアメリカとは何かを調べる所から始まって、どうやって出れば良いか調べて、車を試乗して買って、ラリーに出て、人間関係を築いて、今まで全て一人でやってきました。
ライト親子やダッジのクリス、フィットのジェームス、チームオニールの人達や他のクラスの面々と繋がりが出来、サービスクルーになってくれる友人も出来ました。
昨年は出るだけ、完走するだけで良かった。
自分がラリーに出るための輪が出来てきた。
でも今年はもう一段階段を上りたかった。

今年は良いリザルトが必要で、あいつ速いな、良いドライバーだな、と思って貰えて初めて次の世界があると思ってました。
その為の準備を今年はして来たつもりです。
あいつ速いな、と周囲に思わせれば、何かが開けるかもしれない。
ミッションの扱いだって、ダンパーだって、他の顧客とは別に最優先でやって貰えるようになるかも知れない。
その為には、車は最低限速くないといけない。

でも、上手くいかなかった。
筆者の能力が足らなかった。
自分一人でやるのは限界だった。

結局、時間とお金を使い、結果、得られたものは何も無かったという事になりました。
(悪い思い出だけが残りました)

今まで、有言実行で、言った事は割とやってきたと思うし、何くそ負けるか、という気持ちで常にやってきました。
でも、ラリー前の色んな事の積み重ねで、ネガティブな事しか考えられなくなりました。
心が折れてしまいました。
ラリー中に心が折れるよりは、まだマシかもしれませんが。


長く書きましたが、何を言っても言い訳、大した意味はないと思って下さい。
全てを自分の中で消化する事は出来ませんでしたので、吐き出させて貰いました。



これを糧に、また次回のラリーで頑張ります。
LSPRのリザルトを楽しみにされていた皆様、本当にすみませんでした。
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コメント

No title

初めまして。

Youtubeにて公開されている2005年新城ラリーSS9のインカービデオを偶然見つけ、非常に感動した時から、MuraseさんのBlogを興味深く拝見させて頂いております。面識がないにも関わらずコメントさせて頂くことをお許しください。

私は中国駐在生活が5年半になり、その中で今回Muraseさんが遭遇された問題と同じようなことが頻繁に発生しているため、今回の件を自分のことのごとく心を痛めております。日本国内だと電話一本で済む問題でも、海外では多くの労力と時間とお金をかけても問題解決できないことが多く、そんな時には何ともやり切れない気持ちになりますよね。

今回、安全面やコドラへの配慮などによりLSPRを欠場されることは、大変勇気のいる決断だったかと思います。
LSPR参戦のためには、一連のトラブル対応から何も得られなかったかもしれませんが... 今後の海外ラリー参戦にとっては大いに役に立つ経験だと思います。と言いますのは、次回また同様の準備をされる際には将来起こりうるトラブルが予測できますので、事前に色々と手を打つことができますよね!

Muraseさんのラリー参戦記を、これからも楽しみにしております。

No title

GONさん

コメントを頂きありがとうございます。
2005年新城ラリーの車載映像、大変懐かしいです。
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

私も10年近く前、何度か中国で仕事をさせて貰いました。日本の常識が通用せず面食らった思い出があります。日本に居ると当たり前に思う事でも、海外では全然通用しないのはよくある事ですが、いざ自分が当事者になってみると、辛い思いをしますよね。自分が真剣に取り組んでいることであればなおさらです。
言葉の問題もありますし、何かを人にやって貰う、分かって貰う、と言う事は異国では本当に大変ですね。

同じ辛さを分かって頂ける方がいらっしゃって少し嬉しいです。

とは言っても、自分のスケジューリングの甘さ、2の手、3の手が無いと言った非常時の対応の甘さがあるのもまた事実なので、これを糧に、次回はしっかりとスケジューリングをして、異国の地で引き続き頑張りたいと思っています。
まだまだ、私は夢半ばです。
今後も前向きに、チャレンジを続けて行きます。

今後ともご声援を頂ければ幸いです。

海外でのお仕事大変だと思います、お体には十分お気を付け下さい。
そして、今後もお互い外国で頑張りましょう!
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