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ラリーについてよく聞かれる質問にお答えします! その1

ラリーをやっていると良く聞かれる質問というのがあります。
ラリーの競技者にとっては常識ですが、一般の方にとっては素朴な疑問。

連れ合いがいつも言います。

「お前のブログは車好きしか理解出来ない専門用語が多くてワカラン!」

はい、ごめんなさい。



ということで、

今日は、ラリーについてそれほど詳しくない方々が抱く素朴な疑問に、答えて行きたいと思います。
スポーツ観戦は、ルールが分からなくてもそれなりに楽しめますが、ルールがわかるとより一層楽しめます。
ラリーに関する疑問についてグーグル検索した時に、本ブログが引っかかれば良いなと(笑)
そして、本ブログをきっかけに、少しでもラリーに興味を持って頂ける方が増えればよいなと思います。

たまにはラリーの事を書かないとね・・・


さて、ラリーについてよくある質問を、筆者の独断と偏見でランキング形式にしてみました。

第5位。

なんでナビゲーター(コドライバー)が乗っているの? カーナビじゃダメなの?

第4位。

賞金いくら貰えるの?

第3位。

スポンサーはいるの?

第2位。

どこで練習するの?


そして、栄えある第1位。


ドロドロドロ・・・


デデン。



どこを走るの?砂漠? 鳥取砂丘?



ラリーをやっている方なら一度は聞かれたことがあるでしょう、これらの、いたって素朴な質問。
一つ一つ、丁寧にお答えしていきたいと思います。


まずは第5位の、 なんでナビゲーター(コドライバー)が乗っているの?
カーナビじゃダメなの? について。


結論から言います。

ダメです。


えっと、まずラリーの選手は2名というのが大前提です。
その2名の選手の事を、クルー、と言います。
クルーは、ドライバー(運転手)と、ドライバーの助手で構成されます。
ドライバーの助手は、ナビゲーター(道案内)、またはコドライバー(副運転手)といいます。

ラリーとは、許可を受け一般車の交通を遮断した、数か所から十数か所の公道区間で、一台ずつ、
通常は1分間隔でスタートしタイムトライアルを行い、その合計タイムが速い人が勝ち、というルールです。

当然、ドライバーは速く、正確に走る事が求められます。
コドライバーは、道案内だけでは無くて、ドライバーが速く走る為の手助けをします。
道案内だけならカーナビでも出来ますが、ドライバーが速く走る為のサポートは機械では無理なんです。


速く走る為のサポートって何? と言う事ですが、


ラリーは、タイムを計測するSS(スペシャルステージ)と、SSとSSの間の移動区間(リエゾン)に分かれます。
ラリーに参加するクルーは、通常、ラリースタートの前日迄に、全てのSSを決まった回数に限り試走出来ます。
これを、レッキ、といいます。
レッキは2回まで、というのが一般的のようですが、全米選手権は1回のみ許されます。

ここで、試走と言っても、レッキでの全開走行は出来ませんし、やってはいけません。
やったらそのイベントから追放、あるいは違反切符を切られます。
全米選手権では、オフィシャルがスピードガンを持って時々計測しています。違反したらペナルティです。
レッキでは、その道に設定されている制限速度の範囲内で走り、その中でSSの状況を全てチェックします。
ドライバーは運転しながらカーブの曲がり具合、直線の長さなどの情報をコドライバーに伝えます。
コドライバーはそれを鉛筆でノートに書きます。
そのノートを、ペースノート、と言います。

鉛筆で書いたものを清書するコドライバーもいれば、PCでプリントアウトするコドライバーもいます。
IMG_2111.jpg


本番では、コドライバーが読むペースノートを聞いて、ドライバーはSSをアタックし、タイムを競います。
コドライバーはドライバーと息を合わせ、如何にドライバーが「情報を欲しい」と思ったタイミングでノートを読めるか、 これの優劣で相当タイムが変わります。
コドライバーがドライバーをコントロールする訳です。

走行中には、ドライバーから指示を出して、ノート読み上げタイミングの微修正をする事があります。
これが、機械では中々務まらない所だと思います。
優秀なコドライバーは、ドライバーの走りやペースを感じて、指示のタイミングを変えたりするそうです。
筆者はドライバーなので、詳しい事は分かりませんが。


そんなことして酔わねーのか?という質問ですが、


はい、酔います。

少なくとも筆者は。

でも、全日本選手権ともなると、酔っている方は見た事が無いです。
極限の集中をしているからなのか、「アネロンニスキャップ」を飲んでいるからなのかは分かりませんが。
筆者も子供の頃、車酔いしやすい体質だったので、アネロンには大変お世話になりました。
ちなみにアネロンはエスエス製薬の商品です。
エスエスとは、これまたラリーの為にあるような酔い止め薬と製薬会社さんですね。


脱線しました。



通常、ラリーカーにはドライバーとコドライバーが通信、会話出来るシステムが搭載してあります。
インターカム、あるいは略してインカムと言います。
ラリー用のヘルメットの耳の所にはイヤホンが、口元にはマイクが、それぞれ付いています。
ヘルメットとインカムとを結線して、お互いが会話したり、指示を聞いたりします。
ラリーカーの中は非常にうるさいのですが、ヘルメットにはノイズ対策がされているので、
お互いの声は非常に良く聞こえます。
この通信システムが何らかの原因で不調になると、コドライバーからの指示が聞き取れませんので、
タイムロスする事が多いです。 筆者も過去に何回か経験しました。
IMG_0531.jpg


あとは、ラリー中の情報収集もコドライバーがやる事が多いです。
例えば、ライバルとのタイム差、ライバルのタイヤチョイス、路面や天候の状況、おいしいレストラン情報、食料品の安売り情報、出玉情報・・・などなど。
ドライバーにも色んなタイプがいますが、筆者はラリー中にあれこれ気になってコドライバーに聞く、そわそわタイプ(笑)だと思います。
コドライバーには、知らない事でも知っているように教えて貰えると、筆者はとても安心します。
どうせ大した事は聞いてません(笑)


その他、コドライバーは、ドライバーが運転だけに集中して走れるよう、雑多の事を全て引き受ける、
という方が多いようです。
例えば、タイヤのエア圧チェック、トルク確認、サービスへの指示、時間管理、スケジュール管理、など。
ラリーの戦略立案も、コドライバーがやっている事が多いように思います。
ここで、戦略とは、このSSで勝負を掛けるぞ、とか、明日は雨だから今日は飛ばすぞ、とかです。
この辺りはドライバーがやる、というクルーもいます。
要は、ドライバーがどうして欲しいか、で決まります。

筆者も昔は、タイヤのエア調整やタイヤの締め付け確認など、SS前に全部自分でやっていました。
SS前は緊張がピークなので、そういったルーティーンワークをやる事で、気分を落ち着ける感じです。
相撲取りの立ち合いの前の所作仕草に近いものがあります。
高見盛の気持ちはめっちゃ分かります。

でも、今は年をとって面倒くさくなったので(笑)コドライバーに任せたいです。

勿論ラリーは決められたルートで時間どおりに行動しなければならないので、道案内も最重要任務です。
道を間違えたりしたら、間違いなくドライバーにどやされます。
次のSSまで辿り着けなければ、最悪失格です。

コドライバーに多くの仕事を受け持って貰って始めて、ドライバーは集中して走れる訳です。
足を向けて寝られません。


以上ですが、どうですか。
ラリーのコドライバーって凄いでしょ?


これで、カーナビでもいいんじゃない?なんて質問は無くなるでしょう!


書き始めたら意外と一杯書く事があったので、続きは次回に持ち越したいと思います。
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