雪のラリーとTractionizing
「BICC Rally of Tsumagoi 2017」
が、群馬県嬬恋村で開催されます。
全日本ラリーとしては、十数年ぶりに開催されるスノーラリー、つまり雪道でのラリーです。
アメリカでも、全米ラリー選手権開幕戦「Sno Drift」が毎年1月末に開催されています。
ミシガン州でのラリーという事で、筆者の自宅からは1番近いラリーだったのですが(車で6時間半位)
残念ながら、参戦するチャンスがないまま帰国してしまいました。
という事で、今年は日本のスノーラリーに参戦・・・と言いたい所でしたが、今年は参戦を見送る事になりました。
さて、今週末の全日本ラリー選手権 Rally of Tsumagoiですが、タイヤが一般スタッドレスタイヤに限定されるルールになっているようです。
一般スタッドレスタイヤ、と言う事は、ラリー用スタッドレスタイヤなんてものもあるのか、という事ですが。
ラリー用スタッドレスは、ありまーす!
ラリー用スタッドレスタイヤとしては、いつも筆者のラリーカーの足元を支えて頂いているダンロップ様から、
「SP56R」
というタイヤが発売されていて、ラリーストの雪上走行御用達タイヤとなっているのですが、今回のラリーではそれが使えないという事で、各選手のタイヤチョイスが注目されます。
これがダンロップ SP56Rです。↓
6年前に持ってた、筆者のタイヤです。すいません汚い写真で・・・

ちなみに、「Sno Drift」でも一般スタッドレスタイヤしかダメだった気がしますが、上位選手は何だかアメリカ的な加工をタイヤに施しているようです。
その映像がこれです↓
ね、アメリカ的ですよね!
嫌いじゃないです。この感覚。
今週末のラリーに参加される選手の皆さん、観戦される皆さん、お気をつけて!

「一般スタッドレス縛り」な規則の裏をかくエントラントって、やっぱりいるモンですね(微笑)。
自分の友人にも「冬季タイムトライアルスペシャル」と称して、貰い物スタッドレスのブロックをチェッカー模様に削り飛ばした猛者がいます。
・・・夜な夜なノミとハンマーで一個一個地道にオトして行ったため、競技当日は腱鞘炎に罹ったまま挑んだそうですが、見事2WD部門で表彰台へ・・・!
大切なのは、地味な努力とトライ&エラーを惜しまない強い信念。
マジな競技屋さんからは失笑されていたけれど、自分はそんな彼を尊敬しています。